新興国でのシステム開発が費用も質も悪い理由
WEBシステムの開発もオフショア開発といって新興国で開発することがあります。
中国やベトナムで開発されることが多いのですが、実はこれは上手くいかないどころか開発費用が逆に、大きくなる場合があります。
ベトナムなどでは、一人あたり7万円程度で、1ヶ月働いてくれるWEBエンジニアを雇うことができます。
新興国でのエンジニアには、まだWEB開発経験が短いので、数人でひとつのホームページやWEBシステムを開発するようになります。
だいたい、5人から7人ほど必要になるので、1ヶ月あたり35万円ぐらいから開発ができるようになります。
これは、日本では考えられないくらいに安いのですが、このWEB開発の経験の少なさが問題になります。
WEBシステムには、セキュリティからデータベースを扱ったことがある経験やトラブルの経験数を解決数がものをいいます。
10メートルの壁を登ろうとしたら、1メートルの壁を乗り越えることができることが必須になります。
高い壁ならそれなりの階段を上ってこないことには、高い壁は乗り越えられないのです。
格闘技でもいきなりアマがプロになれるわけではありません。
WEBエンジニア・WEBプログラマーの世界でもそれは同じなのです。
だから、WEBの最前線をいっているアメリカの一流のエンジニアには、日本のエンジニアでも、アメリカのエンジニア一人に対して、日本のエンジニアは2〜3人ぐらい必要になります。
それは当然、新興国にも同じことが言えるのです。
月35万円で開発できるなら、日本人一人にやらせたほうが、とても良いものができることがほとんどなのです。
しかも、デザインも日本人にあったものになります。
雑貨のように、誰が作っても同じものであれば、新興国にすぐに任せることはできるでしょう。
また、衣料品のように機械がメインでする作業などは、新興国が向いていると思います。
けれども、クリエイティブはものは、やはり、その国でやることが最も費用的にも安くなりますし、良いものができます。